寡黙な高校二年生、小熊には何もなかった。両親も、趣味も、友達も、目標もない。ある日の放課後、原付を手に入れようと車両屋を訪れるが、生活費で精一杯の財布の中身では値札を見てため息をつき、帰ろうとする。しかし、店を出ようとしたその時、店主から中古のホンダ・スーパーカブを一万円で譲ってくれると言われる。バイクが自分に色のない世界を変えてくれるかもしれない、そう信じて譴り受けることにした。スーパーカブと共に小さな冒険をしながら街を駆け抜けるうちに、小熊はかけがえのない友情を築き、新たな人生へと歩みを進めていく。
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