壊滅的な戦争から半世紀、日本は「サウンド・ヘルス・エバーラスティング・ロングライフ(SHELL)」と呼ばれる中央管理ネットワークを基盤とする新たな社会を築いていた。ナノマシンと医療技術の飛躍的進歩により、人々は病のない生活を保証されていたが、その代償として一日19時間の労働が課せられていた。さらに、SHELLシステムから切断されるとき、極めて稀に「人間失格」現象が発生する。人間は怪物「ロスト」へと変貌し、これを消滅させなければ社会は永久に崩壊してしまう。
しかし、痛みや死の恐怖が存在しないこの社会では、反社会的行為が増加の一途をたどっていた。工場労働者の竹一は、非人道的な生活環境に抗議するため内務省包囲を計画し、無名の画家・大庭葉蔵を仲間に引き込むことに成功する。だが、自殺作戦が必然的に失敗に終わると、竹一は修復不能な身体となりロストへと変異。葉蔵もまた、その後を追うように変貌を遂げた。
その後の戦闘で、派遣部隊の一員である柊よし子は、ロストを感知する自身の能力を用い、葉蔵だけが人間の姿へ戻れる特異な能力を持つことを発見する。ロスト化後も生存した三人目の人間として、葉蔵はやがてよし子と共に、文明再生の最後の望みを脅かす「人間失格」現象の頻発調査に身を投じていく。
[Written by MAL Rewrite]
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