旧市街の「古い家」で繭から生まれた、光輪と小さな灰色の翼を持つ存在・灰羽の少女は、過去の記憶を持たぬまま、理解できない世界に目を覚ます。繭の中で見た「落下」の夢から「ラッカ」と名付けられた彼女は、やがてこの奇妙な街での生活に慣れていく。しかし、灰羽には街を出ることや街を取り囲む壁に近づくことが禁じられているなど、厳しい規則がある。それらに加え、仲間が「羽ばたきの日」に不可解な消失を遂げる現象は、自らの種族についてほとんど何も知らないラッカや他の灰羽たちに次第に不安を抱かせる。
過去の記憶を持たずに生きるラッカと灰羽たちは、かつての痛みから解き放たれ、最終的に救いを見出そうとしていく。
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