困った時、ふと目を向ければ、赤く書きなぐられた奇妙な電話番号が見つかるかもしれない。その番号にかけると、自分を「夜ト神」と名乗る若い男の声が聞こえる。
夜トは、自称「便利屋神」の小さな神様で、何百万もの信者を獲得することを夢見ている。しかし、彼の名を祀る神社は一つもなく、目標達成は程遠い。五円ずつで雑用を請け負う日々を送っていたが、相棒の神器までが役立たずの主に愛想を尽かし、彼を見捨ててしまう。
万事休すと思われたその時、運命は動き始める。中学生の壱岐ひよりが、交通事故から夜トをかばい、身代わりに轢かれてしまったのだ。奇跡的に彼女は一命を取り留めたが、この事件により魂が緩み、肉体から離脱できる体質になってしまう。元に戻してほしいと迫るひよりだったが、そのためには新たな相棒が必要と知り、しぶしぶながら夜トの手伝いをすることに。ひよりを味方に得て、夜トの運命にようやく転機が訪れる。
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