新海誠がまだFalcom社に在籍中、仕事の傍ら個人制作した作品で、約5分間のモノクロアニメーションである。都会で一人暮らしをする女性と、彼女が偶然拾った猫との日常の断片を描いている。本作は第12回CGアニメコンテストでグランプリを受賞した。
本作には完全版、3分版、ダイジェスト版の3種類が存在し、後に『ほしのこえ』DVD版に映像特典として収録された。
このアニメーションは雄猫の視点から、「彼」と女主人が同じ屋根の下で送る、ほのかな哀愁を帯びた淡々とした日々を語る。
遠い昔のある日、「彼」は美しく優しい少女に拾われ、至福の生活が始まったと信じた。少女は一人暮らしで、「彼」が知らず、また気にも留めない仕事に就いている。「彼」が気にかけるのは、少女が早朝に出かける時の顔、身にまとう微かな香り、「彼」に語りかける時の穏やかな声、そして「彼」を撫でる時の柔らかな手触り……。後に「ミミ」という名の雌猫が「彼」に愛を告白した時、「彼」は婉曲に断った——「彼」は既に少女に心奪われていたのだ。しかし、季節が幾度も巡り、「彼」は結局、彼女の寂しい心を癒すことができなかった。
本作は1999年に制作を完了し(https://ja.wikipedia.org/wiki/彼女と彼女の猫 に記載の封切日:1999年参照)、2000年4月23日にDoGA東京上映会で上映されたのが確認できる最古の上映記録である。
本作は当初1999年に同人作品として発売されたが、2002年の『ほしのこえ』DVD版特典において初めて、完全版を含む3バージョンが一般発売された。
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