これは機関と機関師が存在する世界であり、天下第一の機関師は世に偃師と奉られる。五百年前、初代偃師である天洛国の国主・洛倾城は、伝説の完璧な傀儡人間を造り上げた。それは無限の力を齎すと同時に、世を滅ぼす災いをもたらした。天洛国は連年の戦争で崩壊し、完璧な傀儡人間も残骸となり、伝説となった。ただ一冊、関連する機関術を記した『偃師心法』のみが世に残り、人々が争い求める宝物となった。五百年後、崑崙山で静養を続けていた南周の太子・姫夜辰は、父王崩御の知らせを受ける。彼は夜を徹して南周に戻り即位するが、道中で様々な不明勢力の追跡と妨害に遭う。逃亡の途中、彼は偶然にも山を下り師匠を探す、偃師老人の唯一の弟子・偃師師と出会う。しかし彼らは知らない、自分たちを巡る陰謀が幕を開けたばかりだということを。
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