夜更けの静けさ、温かい田舎の小屋。トムは部屋の隅で安らかに眠り、小さなネズミのジェリーは一心不乱にペンを走らせていた。彼はどうやら田舎の退屈な生活に飽きてしまったようで、手紙を書いてトムに告げる──自分は大都会へ出て視野を広げる、と。ガタンゴトンと響く汽車に揺られ、ジェリーはマンハッタンへとやって来た。エンパイア・ステート・ビルの雄大さや、車の往来の喧騒に、彼は興奮を隠せない。おもちゃの人形と優雅に踊ったり、小さなボートに乗って街娼に軽薄な口笛を鳴らしたり。
すべてが完璧に見えたが、大都会には大都会の悩みがある。ジェリーは行き交う車に追い回されて危うく命を落としそうになり、夜には街角の暗く恐ろしい光景を目撃する。あるアクシデントで、彼は宝石泥棒として警察に追われる身に。暗闇が彼を襲い、そろそろ家の温かさを思い出す時なのかもしれない……
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