物語は元治元年(1864年)3月の京都から始まる。
両親を長州藩士に殺され、強くなって仇を討ちたいと願う15歳の少年・市村鉄之助は、新選組の門を叩いた――入隊を志願するためだ。彼の兄・辰之助は会計方として採用されたばかり。しかし、小柄な体格と反抗的な態度から、鉄之助は冷たくあしらわれる。そんな時、彼は新選組に「知り合いがいる」と名乗り、手助けを申し出る青年と出会う――後に、その人物が新選組一番隊組長・天才剣士の沖田総司だと知ることになる。沖田総司との立ち合いなど数々の曲折を経て、鉄之助はようやく新選組に入隊を許されるが、なんと「鬼の副長」と恐れられる土方歳三の小姓としてだった。これには鉄之助も不満を隠せない。
そこで鉄之助は様々な隊士と出会い、次第に組での生活にも慣れていき、花街・島原の少女・沙夜に心を寄せるようになる。ある日、尊王攘夷派の長州藩士・吉田稔磨が町に放火騒動を引き起こす。鉄之助は、吉田稔磨の小姓である北村鈴という少年と出会い、幾度か会ううちに友人となる。しかし、この混乱の時代、立場の異なる二人の未来はどうなるのか……
一方、当初鉄之助の入隊に反対した兄・辰之助も、弟のことを思い悩んでいた。さらに、土方歳三と山南敬助の確執、病魔の影に耐える沖田総司の忍従、それぞれの想いが交錯し、心の霧は晴れることがない……
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