本作は流麗で繊細な筆致で、二次元平面と三次元立体の間を自由に行き来する不思議な空間を描き出したアニメーション短編である。白黒の小さな人物は、手描きの平面正方形の中を駆け巡るが、どう描いても満足できない。一部分を描き上げても、すぐに自分が描いた正方形に遮られてしまう。やがて彼は偶然にも三次元の立方体を描き出すが、二次元平面の束縛から抜け出せずにいる。白黒の小さな人物は立方体と繰り返し対峙するが、結局は出発点に戻ってしまう。
この短編はフランスの鬼才監督Léonard Cohenが手がけた作品で、2011年アヌシー国際アニメーション映画祭において最優秀卒業作品賞を受賞した。Léonard Cohen監督はフランス国立高等装飾美術学院の出身であり、その映像スタイルからもその片鱗がうかがえる。
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