眼鏡をかけた紳士的な青年は、各地を巡って美しい瓶の蓋を集めていた。今回、彼は古びた汽車に乗り、とある海岸へとやって来た。奇妙な縁がここから始まる。砂浜で、青年は巨大な赤いティーポットを目にする。高さはおよそ3、4メートルほどもある。彼がポットの周りを回っていると、突然、ポットの底からタコのような触手が伸び、前方にはヤドカリのような巨大なハサミが現れた。見た目は奇怪で不気味だったが、ティーポットはとても友好的だった。カラフルなボールを投げ出し、青年と午後いっぱい遊んだ。日が西に傾き、観光客が散るまで、青年はこの友達に飼い主がいないことに気づいた。「もしかしたら、捨てられたものかもしれない」そう考えた彼は、ティーポットを連れ帰ることにした。それが何なのかを解明したいという思いと、本当の居場所を見つけてあげたいという思いから……
本作は、華人漫画家ショーン・タンが自身の同名絵本を基に制作したもので、2010年アヌシー国際アニメーション映画祭短編部門最優秀賞、および第83回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞している。
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