活気のないフランスの小さな町で、ある老舗だけが特別に繁盛している。実はこの代々続く老舗は、自殺用品の販売で有名なのだ。このように暗く恐ろしい町では、自殺は住民にとって日常茶飯事となり、それがこの店の異常な人気の理由でもあった。店を営む主人の三島は生気がなく、女主人は毎日愁いを帯びた顔をしている。彼らはとっくに生活への情熱を失い、終日ふさぎ込んでいた。長年にわたる自殺用品の販売は、彼らを崩壊の瀬戸際に追いやっていた。幸いなことに、二人の子供たちはまだ生活を愛しており、特に末っ子のアランは、いつも笑顔を絶やさない。しかし、アランが生きることを愛する態度は、老舗の経営を脅かす存在となり、父親はあの手この手でアランを沈ませようとし、ついには彼を絶望の淵に追い詰めてしまう……
この非常に想像力に富んだフランスアニメ映画は、フランス人漫画家ジャン・テレのベストセラー小説を原作としている。『Le Mari de la coiffeuse』(日本語題『理容師の恋人』)などを手がけたフランス人監督パトリス・ルコントが、今回初めてアニメーション制作に挑戦した。本作は至るところにフランス特有のブラックユーモアが散りばめられているだけでなく、多くのミュージカル要素が加えられ、歌い踊るアニメキャラクターたちを通して、生と死の間にある深遠な哲理が語られる。
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