驚異的アヴァンギャルド・アニメの異端児、2002年に現れた不気味でエロティック、そして難解な秘教性を湛えた『TAMALA 2010: A PUNK CAT IN SPACE』はファンタジア映画祭受賞作として、同映画祭のアニメーション・プログラム史上、今も燦然と輝く金字塔である。そして、続編となる『TAMALA』長編の噂がついに現実となるまで、二十年以上の歳月を要した。『TAMALA 2030: A PUNK CAT IN DARK』にて、謎の日本人作家/作曲家/監督デュオ、K.とkuno、すなわちt.o.L(“trees of Life”)は、ディストピア化したキャット東京に生きる最もキュートな女猫を巡る物語を再開し、再調整し、決着へと導き、彼らが解き放った不可解で複雑、そして抱きしめたくなるような混沌の制御において、自らを超越した。ハローキティと初音ミクという「かわいい」のパラダイムが、陰謀的な資本主義、破滅的な予言、そしてリンチ、ピンチョン、フィリップ・K・ディック的な断裂した現実と衝突する。これは、狡猾に夢想的で、形而上学的な、高フルクトース、レトロフューチャリスティック、偏執的なポップアートの輝きによる、心を溶かす体験である。アニメーション・プラス部門。ワールド・プレミア。
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