

父が家の財産を使い果たし、町から姿を消して以来、音羽歌苗は先祖代々の屋敷「音羽館」で暮らしてきた。父の借金を返済する術がなく、音羽館は差し押さえられ、歌苗は残る住人たち――友人の神楽壮介と、父の知人と名乗る奇妙な二人、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンを追い出さなければならない。なぜか復活を遂げたモーツァルトとベートーヴェンは、それぞれ「モーツ」と「ベート」と名乗り、音楽とは無縁な様々な愚行にふけり始めていた。 頑なに音羽館を去ろうとしないベートは、隠された力「ムジーク」を解放し、音羽館を取り壊しから救い、立ち退きを延期させる。この発見により、他のムジーク使いたち――フレデリック・ショパン、フランツ・リスト、フランツ・シューベルトらが音羽館に引き寄せられる。しかし、全てのムジーク使いが無邪気な望みを抱いているわけではない。街の向こうでは、謎めいたヨハン・ゼバスティアン・バッハが高層ビルの頂に座り、自身のムジークをどう使うか策を練っていた。
対戦相手を待っています...