逆境をはねのけ、中学生の安岡しおんはプロ将棋界の新星となりつつあった。幼くして家族を失い、トラウマから言葉を発することができなくなった彼女だが、愛情深い養家族と将棋協会の中で、生きる上で必要不可欠な心の支えを見出し、過酷な棋士人生を歩んでいた。 彼女の才能は、現役「名人」の兄を持つ実業家・埜畑悟の注目を引く。悟は男女問わずプロアマを対象とした棋戦を主催し、しおんに出場を促す。しかし、悟はしおんの不幸な過去について多くを知っているようで、その行動はしおんの友人・斎藤あゆみや、今も彼女の家族の死を調査中の警察の嫌疑を招く。 悟が主催する棋戦が終盤に近づくにつれ、しおんは全てを失ったあの夜に関わる記憶を取り戻し始める。そして、対局の相手を打ち破り、彼女の人生を破壊した真犯人たちの計画を阻止するため、しおんは精神的な強さを発揮しなければならない。
対戦相手を待っています...