『漁童』は、アヘン戦争後、義和団運動前に漁民の間で伝わっていた民間童話を原作としている。老漁師が釣りで宝物を得て、日々豊かになっていく物語。老漁師が町へ金豆を売りに行くと、外国人の牧師に見つかり、県令と結託して魚鉢を奪おうとする。しかし、老漁師は漁童の助けを借りて、外国人と県令を打ち負かす。これにより、老漁師が祖国の宝物を守り、外国の侵略者に抵抗する愛国心が描かれている。 昔々、老漁師が漁で生計を立てていた。ある夜、川に金色の光るものを見つけ、船を出して白玉の鉢を引き上げた。鉢の底には一対の小さな金魚が刻まれており、蓮の花の上には漁童が座っていた。夜中、老漁師はその漁童が釣竿を持って金魚を釣っているのを目撃する。漁童が一匹の小さな金魚を釣り上げると、金魚が金色の水しぶきを飛ばし、それが魚鉢の周りに落ちて一粒一粒の金豆に変わった。老漁師はこれらの金豆を使って漁船を修理し、漁網を買い、家を建てて生活の基盤を整え、日々豊かになっていった。老漁師は金豆を持って町へ行き、たくさんの良いものを買った。ある外国人の宣教師が金豆を見つけ、その由来を尋ねた。翌日、外国人牧師は県令と結託し、二人の役人を遣わして老漁師を捕らえ、魚鉢を差し出すよう要求し、この魚鉢は外国人の宝物だと言い張った。老漁師は「この魚鉢に刻まれた漁童は中国の子供だ。魚鉢は外国人のものではない」と反論した。外国人牧師は無理やり魚鉢を要求し、県令も大声で叫んだ。老漁師は気絶し、魚鉢を床に叩きつけて割ってしまった。すると、漁童が生き返り、大きくなって釣竿を操り、外国人牧師を釣り上げ、天の果てへ投げ飛ばした。その後、漁童は釣竿を一振りすると、たちまち元の小さな姿に戻った。県令は漁童が今度は自分を釣りに来ると思い、恐怖のあまり目を白黒させて息絶えた。その時、漁童は老漁師を起こし、老漁師も正気に戻った。漁童は老漁師を支え、一老一少は役所を後にし、どこへともなく去っていった。
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