『九色鹿』は、上海美術電影製片廠が1981年に制作したアニメーション作品であり、その内容は敦煌壁画に描かれた仏教説話『鹿王本生』に基づいており、仏教の因果応報をテーマとしている。 古代、人里離れたゴビ砂漠で、ペルシャ商人のキャラバンが砂嵐に遭い道に迷っていたところ、突然九色の神鹿が現れ、彼らに方角を教えた。九色鹿が森に戻ると、助けを求める声が聞こえた。蛇使いが薬草を採集中に誤って川に落ちてしまったのである。九色鹿は急いで彼を岩場の岸へと運び上げた。蛇使いは感謝の言葉を尽くしたが、九色鹿はただ、「私に会ったことを誰にも話さないでほしい」と頼むだけだった。蛇使いは何度も承諾し、天に向かって誓いを立てた。 ペルシャ商人が古い王国の宮殿に到着し、王に砂漠での不思議な出来事を話したところ、それを聞いた王妃が、どうしても九色鹿の毛皮で衣装を作りたいと主張した。王はやむなく、九色鹿を捕らえた者に褒美を与えるという布告を出した。蛇使いは利益に目がくらみ、王に密告し、九色鹿をおびき寄せて包囲網に導く策略を練った。彼が再び水に落ちたふりをして助けを求めると、神鹿がその声を聞きつけて駆けつけた。その時、待ち構えていた武士たちが一斉に矢を放った。しかし、九色鹿が神々しい光を放つと、鋭い矢はすべて灰となって消え去った。九色鹿は王に、蛇使いが恩を忘れて裏切った醜い行いを明かした。王は深く心を痛めた。蛇使いは恐怖に震え上がり、後退りするうちに深い沼に落ちて溺れ死んだ。悪人はついに応報を受けたのである。
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