『宝蓮灯』は、上海美術電影製片廠が『西遊記 鉄扇公主の巻』『ナタの反乱』『天書奇譚』『金猴降妖』に続き、1999年に制作・公開された中国神話「宝蓮灯」を原作とする長編アニメーション映画である。総投資額は1200万元(人民元)に上り、脚本・キャラクターデザイン・背景設定など各工程で入念な推敲と修正を重ねて完成された作品である。海外諸国・地域でも購入され、現在は日本語・広東語・英語など多言語での上映・配信が行われている。 天界の仙女・三聖母は、地上の書生・劉彦昌に恋をした。愛のために二郎神の反対を押し切り、宝蓮灯を携えて下界に降り、聖母宮で劉彦昌と結ばれた。やがて七年が過ぎ、二人の間に生まれた子供・沉香はすくすくと成長し、母と共に幸せな日々を送っていた。ある日、宝蓮灯の輝きを手がかりに彼らを見つけ出した二郎神は、天界の掟を守るため、三聖母の隙をついて沉香を連れ去る。我が子を追って天界に駆けつけた三聖母に対し、二郎神は「沉香を返すなら宝蓮灯をよこせ」と迫る。やむなく三聖母は宝蓮灯の光を消し、二郎神に渡したが、その結果、彼女は華山の底に封印されてしまう。 天界に連れ去られた沉香は、土地神から自分の出生の秘密を知らされ、二郎神を倒して宝蓮灯を取り戻し、母を救い出すことを決意する。宝蓮灯奪還のため、彼は機転を利かせて二体の灯守り・兵馬俑神と渡り合い、ついに母の宝蓮灯を奪い返す。天界で同じく二郎神の人質となっていた部族長の娘・嘎妹の助けを借りて天界を脱出し、母を探す旅に出る。 母を求める旅の途中、沉香は数々の試練を乗り越え、やがて勇敢な少年へと成長し、孫悟空を師と仰ぐ。その後、嘎妹と彼女の部族の協力を得て、二郎神の神像を材料に神斧を鍛え上げ、最後は宝蓮灯の神力と合わせて二郎神を打ち破る。そして神斧で華山を切り裂き、山の底に封印された母を救い出す――感動の物語である。
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