明朝末期、江南沿海地域では倭寇が横行していた。江流児の父・江霊運は朝廷から密命を受けた高官として、江南に潜入し倭寇との内通事件を調査していた。一方、江流児は一時的に凌雲寺に預けられることになる。凌雲寺で江流児は三人の小僧と同時に対局し、囲碁で大勝した。老僧・円徳は江流児が百年に一度の囲碁の天才であると深く感じ取った。 倭寇討伐の英雄・妖刀王は内通の疑いをかけられていた。江霊運は調査中、福王の部下の暗殺によって命を落とす。江流児は父の仇を討つため、妖刀王に武術を学ぼうと決意する。しかし妖刀王は、彼に武術の素質はなく、むしろ囲碁の道を進むべきだと告げる。もし彼がいつか「棋聖」となれば、皇帝の側に仕えることができ、そうして初めて福王の陰謀を暴き、父の仇を討つことができるというのだ。 円徳大師の助言を受け、江流児は世に出て各流派の棋芸を学び、二十年に一度開催される囲碁国手大会に出場することを決意する。しかし彼は誤って西金棋院の「快斧手」金威遠を師と仰いでしまう。心根の歪んだ金威遠は、江流児を連れては頻繁に賭け碁をさせ、「勝つためには手段を選ばない」と教え込んだ。老棋士・劉南如との対局では、江流児は「長考」戦術で老国手を疲弊させ、ついには命を落とさせてしまう。この件は大きな論議を呼び、後に江流児自身も深く後悔することとなる。
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