有名な聖書の物語が、ストップモーション・ミュージカルとして蘇る。ディズニー作品というより、ランキン/バス制作のスペシャル番組を思わせるが、さらに様式美を追求した作風だ。天からの声によって、地上の生物を滅ぼす大洪水が来ると告げられたノアは、三人の息子と共に指定通りの船を建造し、あらゆる動物のつがい、そして当然ながら家族の女たちも集め始める。長きにわたる船旅で沈みがちな雰囲気を、息子たちの音楽が皆を元気づける。興味深いのは、登場人物たちが日用品で造形されている点だ。鳴き声をあげる鶴のくちばしは鉛筆でできており、コルクがふんだんに使われ、ヘラジカの角は実はスプーンとフォークの合体品だ。正にディズニー珍作品と呼ぶにふさわしいが、とても楽しい時間を提供してくれる。
対戦相手を待っています...