さて、ある日のこと、三蔵法師と三人の弟子たちは幾多の山河を越え、「火焔山」と呼ばれる地へとたどり着いた。この地は烈火が燃え盛り、数百里にわたって広がり、ちょうど西天への行く手を阻んでいた。実は五百年前、孫悟空が天宮を騒がせた際、太上老君の丹薬を練る炉を蹴り倒してしまった。その時、天から降り注いだ三昧真火が、取経の旅における新たな試練となったのである。三蔵は憂い顔で、猪八戒は早々に尻込みし、孫悟空は牛魔王の妻から芭蕉扇を借りて大火を消そうと考えた。しかし、かつて悟空が紅孩児を退治したことで、義兄弟の夫婦とはすでに確執が生じていた。我が子を思う鉄扇公主は悟空を深く恨んでおり、一扇りで彼を五万里も離れた小須弥山へと吹き飛ばしてしまった。二、三度のやり取りの末、悟空はついに宝扇を借りることに成功したが、なんとそれは偽物だった。万策尽きた悟空は牛魔王に助けを求めるが、しかし…… 本作は中国古典神話小説『西遊記』第59~61回の物語を基にしている。
対戦相手を待っています...