『ドラえもん』はテレビ朝日で30年間熱烈に放送されているが、最初は日本テレビで放送されていたことを知る人は少ない。しかし、日本テレビ版はわずか半年間の放送で、その後ほとんど再放送がなかったため、「旧ドラ」「日本テレビ版ドラ」または「幻のドラえもん」と呼ばれている。 日本テレビ版の『ドラえもん』は、1973年4月1日から9月30日まで、毎週日曜日の午後7時に放送された。しかし、競合番組が非常に優れていたため、ドラえもんの視聴率はなかなか上がらなかった。制作チームは原作でわずか5回しか登場しなかったロボットアヒルのガチャ子をレギュラーキャラクターにし、さらにドラえもんの声優を変更して、視聴率向上を図った。視聴率は多少向上し、さらにもう1シーズン続ける計画もあったが、ドラえもんアニメを制作していた日本テレビ動画会社が財務問題を抱え、社長が逃亡したため、最終回が放送された時には、同社のオフィスは完全に空になっていたほど、その困窮ぶりがうかがえる。そのため、『ドラえもん』の日本テレビでの放送はあっけなく終了した。1973年9月30日、第26話第52回の「さようならドラえもんの巻」が、日本テレビでの『ドラえもん』最後の放送となった。当時、最後のドラえもんには黄色い小鳥が飛び去るシーンが挿入され、別れを暗示していた。また、エンディングのカードにあった「来週もお楽しみに」は「またお会いしましょう」に変更されていた。
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