毎週のように新しい異世界アニメが登場する。普通のサラリーマンがトラックにはねられ、2話で魔法を覚え、3話には3人の女の子が彼を巡って争い始める。大半はそこそこ面白い。本当に面白いのはごくわずかだ。このリストは「本当に面白い」方だ。
単に高得点なだけでなく、ジャンルの常識を覆す作品を選んだ。本物のリスク、失敗してもすぐ回収しないキャラクター、作られた感動ではなく積み上げた感動——そういうものを持つ作品たちだ。

厳密に言えば異世界ものではない。フリーレンはもとからその世界に住んでいるエルフだ。けれどもし「最強主人公が俺TUEEEする系」に飽き果てたなら、次はここへ来い。勇者一行が魔王を倒した後の話。不老不死の魔法使いが、旅の仲間を何度も見送っていく物語だ。
テンポは意図的にゆっくりしている。長い間ほとんど何も起きない。そして何かが起きた瞬間、心をえぐられる。このリストの中で、ここまで感情に刺さるアニメは他にない。

厳密には異世界ものではない。しかし「仲間と共にどんどん強大な領域へ踏み込んでいく」という欲求を満たすなら、これ以上の作品はない。ゴンは行方不明の父を探す。ハンター試験が彼を、構成の巧みさで他の追随を許さない物語へ引き込む。
キメラアント編は80話にわたる実験的な長編で、作品が自分自身を完全に作り直す様を見せる。異世界ジャンルのどの作品よりも野心的で、奇妙だ。フリーレンが感情面の頂点なら、HxHは構成面の頂点だ。

潜るほど致命的になるダンジョン、代償は経験値ではなく自分の体——そんな世界を想像してほしい。ビジュアルは優しく、円い顔をした子供たちが奇妙な穴を探索している。内容はまったく優しくない。時に不快なほど残酷だ。それは欠点ではなく意図だ。
引力は世界観にある。奈落の各層にはそれぞれ固有のルール、生態、呪いがある。内的一貫性が高く、設定そのものに没頭できる。2話分の辛抱を——伏線は大きく回収される。

この第二章こそが「無職転生」の評判の源だ。ルーデウスは大陸横断の旅へと踏み出し、過去の教訓を再発見するのではなく行動で示すことを強いられる。世界の作り込みは精緻すぎて、原作小説の映像化だと忘れてしまうほどアニメとして完全に成立している。
第一章は物議を醸しており、多くの人がそこで止まる。乗り越えた先には本物の良作が待っている。この第二章は、ルーデウスが自分の最悪な部分から逃げるのをやめ、リセットではなく積み上げによる成長へ向かう転換点だ。

スバルは死に、チェックポイントへ戻る。毎回より多くを知りながら戻り、より多くを失う。3rdシーズンは年単位の伏線の回収だ。アーク構成は一気見できるほどに引き締まっているが、そうするのは生理的に勧めない。
初期スバルが耐えられなくて切った人へ:3rdシーズンのスバルは別人だ。「直った」のではなく「鍛えられた」。この話数でのルール活用は過去どのシーズンよりも精度が高い。シリーズ最高のエンディングだ。

めぐみんの故郷というのは、シリーズ最人気キャラに90分を与えるための口実だ。ギャグは2シーズンかけて積み上げた関係性の上に成立しているので、本編なしでは笑えない。見ていれば笑える。
意外なのはアクションが本当に機能していること。KonoSubaは壮大に失敗することで笑いを取るのが常だが、この映画では賭けが本物で、回収も本物だ。シーズン2の直後に観るのが正解。

第1期はリムルの国をゼロから作る物語:魔物を仲間にし、条約を結び、名前を与えて魂を持たせる。第2期はその国が生き残れるかを試される。のんびりした国作りから地政学的な戦争へのトーン転換は、多くの視聴者の意表をつく。
ファルムス王国編は賛否を呼ぶ。リムルは異世界主人公がほぼ絶対にしないことをする。それがこの作品の性格を変える。そこで切る人もいる。一方、そこでこそスライムが本当の意味で見応えある作品になったと感じる人もいる。