新たな学年が綾薙学園で幕を開け、星谷悠太と鳳組の全員が新たなスタートを迎えた。学園の年度卒業公演『光と影』の開催が近づく中、音楽科二年生は制作参加をカリキュラム実践として取り組まなければならない。選抜された25名の生徒の中から、わずか五名だけが研修役者として卒業生の先輩たちと共演する機会を得られる。この貴重な役を勝ち取ることは、学科内での評価を高めるだけでなく、エリート組織「華桜会」への一歩を意味する。
全生徒が五つの研修枠を懸けて奮闘する中、楪組の涼野伊織はすでに「アレクシスの影」役の最有力候補と目されていた。幼い頃から綾薙の先輩が演じたアレクシスに憧れ、伊織はこの役作りに心血を注ぎ、公演での主演を切望していた。一方、演劇経験のない星谷は役柄争いにおいて明らかに不利な立場にあった。
「先輩」――かつて華桜会のメンバーだった綾薙の卒業生たち――の特別指導を受けながら、二年生たちは全力を尽くし、星々とさらに遠い舞台へと歩みを進めていく。
コメント
コメントするにはログインしてください