サミュエルは10歳。彼は日記をつけていて、ある問題を抱えている。その問題とは、バジルが背の高いジュリーに「サミュエルは君が好きだ」と伝えてしまったことだ。それは嘘で、彼はジュリーのことなど気にしていない。ただ一度、彼の冗談にジュリーが笑ってくれて、彼女が親切だなと思っただけなのだ。実際のところ、サミュエルはジュリーが好きなのだが、誰にも知られてはならない。舌を噛みながら逆立ち歩きができる親友のコランタンにも、特にディミトリにも――サミュエルが大嫌いな、足が速く成績が良く繊細なユーモアの持ち主で、女子全員にモテるあのディミトリにも。そしてクラス中から「狂った子」と呼ばれる、短気で時には攻撃的になるベレニスにも。先生にも、両親にも、世界中の誰にも。
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