慎也狡噛は、シビュラシステムの監視の及ばない東南アジア連合(SEAUn)を放浪し続けていた。チベット・ヒマラヤ連合王国を旅する途中、狡噛はギジェルモ・ガルシアと出会う。彼は、内戦に苦しむこの国に平和をもたらすため、地方勢力をまとめようとする私設軍事組織の指揮官だった。再び傭兵団に身を投じることを警戒した狡噛は、彼の大義への参加を断るが、代わりにガルシアの部下の一人から近くのチベットの首都まで送ってもらうことに同意する。
しかし、武装ゲリラによる難民バスの襲撃により、狡噛の不関与計画は短命に終わる。難民の中には、テンジン・ワンチュクという、日本人とチベット人のハーフの少女がいた。単身で襲撃者を倒す狡噛の戦闘能力に感銘を受けたワンチュクは、家族を殺した軍閥に復讐するため、戦い方を教えてほしいと頼む。
人命を奪った者が元の自分に戻れないことを身をもって知る狡噛は、当初、彼女の願いを受け入れることに消極的だった。しかし、自らの心の奥底に巣食う闇と重なる、少女の復讐心を前にして、果たして彼は彼女を鍛えるのだろうか?
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