新堂愁一は親友の中野浩司とバンドを組みたいと一心に願い、自身がボーカル兼作詞作曲、浩司がギタリストを務めることを夢見ていた。ある夜、アルバイト帰りの愁一は、人生で欠かせない人物――由貴瑛里と出会う。訳も分からぬまま、由貴に「歌詞の才能はゼロ」と酷評された愁一は、その瞬間から人生に由貴という存在を刻まれる。おそらくは由貴の批評に反発したからだろう、愁一はもう一度由貴に会おうと、無理やり彼の車を止め、こうして二人の切っても切れない関係が始まった。由貴は当初、自分が愁一を好きだという事実を認めたがらなかったが、飾らない愁一の真っ直ぐな性格に触れるうち、孤高で冷徹だった彼の性格は次第に変化していく。
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