「おじさんとマシュマロ」
羽々広ヒゲは、単純で素朴なサラリーマン。お気に入りの「たべっこマシュマロ」をこよなく愛する日々を送っている。そんな彼をからかってやまないのが、24歳の同僚・若林伊織だ。彼の目の前でマシュマロを食べてみせたり、コンビニで好きな銘柄を買い占めたり、上司の前で彼を赤面させたりと、彼のマシュマロ愛を利用したいたずらは尽きない。友人たちは彼女がヒゲのどこに惹かれているのか理解できないが、伊織は彼のマシュマロのようにふわふわした体型がたまらない。どんな手を使っても、伊織は彼の気を引く方法を見つけ出す。
ヒゲは知らない。彼女が実は自分を恋愛関係へと誘惑しようとしていることなど。男の心は胃袋を通じて掴むもの――少なくとも伊織は心からそう信じたい。袋を手に、伊織は日々彼を自分に振り向かせようと追いかけ回し、いつか彼が自分の企てに気付いてくれることを願っている。果たしてヒゲは、二人の関係がもっと「スモア」になる可能性に、いつ気づくのだろうか?
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