

Sayonara no Asa ni Yakusoku no Hana wo Kazarou
マキアは、イオルフと呼ばれる特別な種族の一員である。数百年もの時を生き、人々の暮らしや煩わしさから隔絶して存在する神秘的な種族だ。しかしマキアは、幼い頃に孤児となったため、同胞に囲まれていながらも常に孤独を感じていた。彼女は外の世界に思いを馳せるが、族長の警告もあり、住処から離れようとはしない。 しかしある日、権力に飢えたメザルテ王国が彼女の故郷に侵攻し、外の世界が彼女を見つけ出す。王国は既に巨大な龍レナトの残存種を支配下に収めており、今や王はイオルフの不老不死の力を自らの血統に加えようと望んでいた。 人間たちとそのレナトはイオルフの故郷を蹂躙し、住民のほとんどを殺戮する。襲撃の渦中に巻き込まれたマキアは、暴走した一頭のレナトに連れ去られる。間もなくそのレナトは息絶え、彼女は故郷から遠く離れた森に一人取り残される。そして、遠くに聞こえるただ一人の赤子の泣き声を除いて、真に孤独となったマキアは、滅びた村でその赤子を見つけ、自らの子として育てることを決意する。彼にアリエルと名付けた。人間の世界について何も知らず、自分より遥かに速く歳を取る子供の育て方も、内に燻る孤独との向き合い方も分からないが、それでもマキアはどうにかして全てを成し遂げようと決心する。 [Written by MAL Rewrite]