D.C.の53年後、ピンク色の桜が咲き誇る小さな島。無数の桜の花びらが空中を舞い、一年中絶えることがない。島全体がピンクの花の海に覆われているが、時は冬。地面には厚い積雪があり、空からは真っ白な雪が降り注ぐ。吐く息が白く霞み、布団から出たくなくなるような季節。義之は春のように咲き誇る桜の木を見て、何かが変わったと感じていた。ゆっくりと散る桜を眺めながら、少年は来るべき春を思う。桜が枯れることのない平凡な世界に生きる少年は、空からお菓子を生み出したり、他人の夢を見たりする、平凡でも非凡でもない能力を持っていた。雪と桜が混じり合って降りしきる冬の学園で、彼と彼女たちが出会うとき。小さな魔法使いが最後の魔法で救いを求めたとき、楽しく温かい物語が始まろうとしていた。
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