ビーチバレーにエースは必要ない。砂のコートで勝利を掴むためには、お互いが唯一無二のパートナーを見つけなければならない。それは、祖母と従姉妹の比嘉かなたと共に沖縄へ移り住んだ大空遥が、初日に学んだことだった。近くのビーチを散策中、遥はビーチバレーの練習をする少女たちを見かけ、さっそく誘いに加わる。しかし、その和やかな練習ゲームは、少女の一人・遠井成美がコートに近づくかなたの姿を認めた瞬間、真剣勝負へと変貌した。
惨敗を喫した二人だったが、遥はついに従姉妹が沈黙と距離を置く理由を理解する。かなたと成美はかつて卓越したビーチバレーのペアだったが、かなたの低身長が成美の足枷になると考えたかなたが競技を辞めてしまったのだ。ジュニア大会まであと数週間となった今、遥は競技ビーチバレーの奥深さを学びながら、かつて愛したスポーツへのかなたの深刻な不安を乗り越えさせなければならない。
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