1945年の夏、第二次世界大戦の影が地球の上空から消え去った。遠く北方の色丹島は静けさを独占できず、砲撃の轟きが去った後、間もなくソ連の軍艦が到来し、日本の島民たちはこれが吉と出るか凶と出るかわからなかった。瀬能家の兄弟――10歳の淳平と7歳の寛太は、時代の大きな変革を目の当たりにする。最初の残酷な日々が過ぎ、ソ連人の家族が島にやって来ると、知らず知らずのうちに平和と友好の種が蒔かれた。音楽を通して、ソ連と日本の子どもたちは歌い遊ぶ友達となり、瀬能兄弟はおもちゃの蒸気機関車と、彼らの家の隣に住む少女ターニャを通して親密になっていく。しかし、ようやく手に入れた友情は、ある事件によって壊れてしまう。
時代、民族、国家、政治の奔流の中で、子どもたちの人生に最初の、そして決して消えることのない傷痕が刻まれる……
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