「あの旦那様に五十石もの米を払って、私を買い取ったのですか?なぜそこまでする必要が?」
「そうしなければ…お前は命を落とすと思ったからだ」
山奥に身を潜め、人目を避けて暮らす大男・逢春。
ある日、かつて奉公していた主の家で、殴り殺されそうな下僕・順甲を救い、借金を背負って連れ帰った。
しかし順甲にはどうしても理解できなかった。なぜ逢春は自分にそこまで優しく、少しの雑用もさせず、しかも「嫁」と呼ぶのか。
逢春と共に平穏でのんびりとした日々を送るうち、順甲はようやく過去の苦しい生活から抜け出せたと思った…
ところがある日、彼を連れ戻すと主張する男が現れて…
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