アメリカの編集、脚本、視覚効果デザインを横断する才能を持つマイク・チェスリック監督初の長編劇場作品『Hundreds of Beavers』は、極低予算の手作り精神で、レトロなスタイルの白黒着ぐるみ実写アニメーションを展開する。19世紀の氷雪に覆われた北国を舞台に、もともと酒の販売で生計を立てていた男が、偶然にも酒蔵の火災に遭い、商品をすべて失う。生きるために狩猟の道に進み、動物の毛皮を剥いで暮らしを立てようとするが、予想だにしなかったことに、山野に満ちる数千匹もの知性を持つビーバーの組織と対峙することになる。本作は一言の台詞もなく、巧みに演出されたアクションシーンを、キートンやチャップリンを彷彿とさせる滑稽で刺激的なものへと昇華させた。香港カンフー風のコメディアクション設計や、クラシックゲームのシーンのリアルな再現など、創造性に富み、観客の想像力をかき立てる作品は、カナダファンタジア国際映画祭で観客賞ブロンズを受賞しただけでなく、奇才監督ガイ・マディンも驚嘆の声を上げた。
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