日名せは、恋とは無縁の16年近くを生きてきた。大切な友人や家族とささやかな幸せを分かち合えれば、それだけで満足だった。彼女の心には、恋に落ちる運命などなく、その概念すら理解できないでいた。
友人と出かけている時、日名せは、一度も口をきいたことのない同級生・花野井くんの壮絶な別れの現場を目撃する。その後、雪の中に座り込む彼を見かけ、思わず傘を差し掛けてしまう。驚いたことに、このささやかな親切がきっかけで、翌日学校で花野井くんから告白されてしまう。日名せは断るが、花野井くんは「まずは僕を知ってほしい」と譲らない。彼は、髪型を変えたり、雪の中から彼女の失くしたヘアピンを探し出したりと、あの手この手で日名せにアプローチする。
彼に恋愛感情はないものの、彼と時間を共にすれば、いつか「愛し方」がわかるかもしれない――そう考えた日名せは、付き合うことを承諾する。そして、女友達として、彼女として、彼が繰り出す優しさにどう応えればいいのか、少しずつ学びながら、初恋という未知の病と向き合っていく。
[Written by MAL Rewrite]
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