『秋実』は制作において斉白石の水墨技法の神髄と8K技術を取り入れ、「兼工帯写」を極限まで発揮し、特に「工筆虫草」が生き生きと描かれ、大胆さの中に繊細さを見せる芸術的神韻を際立たせ、虚実を合わせた意境と巧みなプロット構成が光る。視覚的要素はすべて「自然に師法する」ものの、創造的に魂を吹き込み、世界初の8K技術による革新も相まって、審査員を惹きつけたのも当然と言えよう。
本作は、秋の終わりに冬眠に備えて十分な食料を蓄えようとする一匹のキリギリスが、天敵の脅威や仲間のいたずらに遭い、一粒も収穫できない絶体絶命の状況で、偶然にも美味しい食料を手に入れる物語である。表現においては、セリフを一切使わず、虫同士の駆け引きを通じて感情とリズムで小さな虫の「生存法則」を描き出している。
本作は2018年12月28日に北京で初上映され、2020年第70回ベルリン国際映画祭新生代部門にノミネートされた。
紹介文は『中国電影報』2020年3月4日12版より。
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