気難しそうなジャーナリスト・高橋光太郎は、上司から与えられた任務に全く乗り気ではなかった。最近の人気高騰を受けて、日本各地の数々のウイスキー蒸留所について記事を書くというものだ。その酒について何の知識も持たない彼は、最小限のリサーナーしかしないまま、面倒くさそうにインタビューへと足を運ぶ。
光太郎のアシスタントとして付けられたウイスキー専門家は、駒田蒸留所の跡取りであり、受賞歴のあるブレンド「若葉」の生みの親、駒田るいだった。父の急死により若くして蒸留所を引き継いだ彼女は、崩壊寸前と思われる経営に苦闘していた。るいは大胆な決断をする。地震で破損したポットスチルを数百万円かけて交換し、再び原酒の製造を可能にするのだ。しかし、この賭けを最大限に活かすためには、必要不可欠な宣伝を生み出すべく、光太郎に質の高い記事を書かせなければならない。
[Written by MAL Rewrite]
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