鳥のさえずり、花の香り、古木が天を衝く森の中で、虎の毛皮の帽子をかぶった少年・小虎は、乳白色の光を放つ丸い玉を拾う。しかし彼が森を出た途端、横暴な役人にぶつかってしまう。役人はそれを宝物だと思い、手下に命じて子供の手から奪い取らせた。あっという間に八月十五日、街中では家々が提灯を飾り立てていたが、空には月の姿がない。役人はどうやらあの宝物の由来を理解しているらしく、月を我が物にできると内心ほくそ笑んでいた。夜が更けると、少年はこっそり役人の大邸宅に忍び込んだ。そこには役人が民間から搾り取った数々の宝物が保管されており、もちろん小虎の月もあった。小虎は心を込めて月と対話し、月の指示に従って再び天に掲げることを決意する……
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