本短編は、コラージュの手法で現実のニュース写真を簡潔な線描アニメーションに融合させ、現代文明がいかに小さな存在を無視し孤立させるかを描く。
ある無人島に取り残された遭難者が通りがかりの人々に助けを求めるが、次々と通り過ぎる船や人々は、見て見ぬふりをするか、好奇の目を一瞥して立ち去るばかり。やがて、ある国の軍隊が野蛮に国旗を掲げ、この島を自国領と宣言する。その後、メディアが殺到し彼に質問攻めにし、科学者たちは実験材料として彼を訪れ、観光客は一時の興味で無用な広告を押し売りし、資源開発業者は商機を見出し島の資源を収奪し尽くす。誰も気づかない――この無力な遭難者がただこの島を離れ、家に帰りたいだけだということを。
本作は資本主義社会における人間への残酷さと冷淡さを暴き出す。
コメント
コメントするにはログインしてください