本作は中国初の水墨画アニメーションである。1959年、徐景達は水墨画風のアニメーション制作に挑戦したいと考え、撮影技師の段孝萱に自身の構想を打ち明けた。二人は当時上海美術電影製片廠の総技師を務めていた銭家駿にも協力を求め、共同で研究を始めた。1960年の中国美術映画展覧会で、当時の陳毅副総理は報告を聞き、「斉白石の絵を動かせたらさらに素晴らしいだろう」と述べた。この話が美術電影製片廠に伝わると、彼らは水墨アニメーションの実験に着手した。3ヶ月後、『水墨アニメーション実験』が完成。1960年7月、15分間の中国初の水墨アニメーション『小蝌蚪找妈妈』が正式に誕生した。アニメーション中の動物のイメージは、国画大師・斉白石の名作『蛙声十里出山泉』に由来している。
かわいいおたまじゃくしたちが生まれたが、「誰が僕たちのお母さんなの?」という疑問から、楽しくも心温まる母親探しの旅が始まる。大きな目の金魚や白いお腹のカニ、四本足のカメ、さらには大きなナマズまで誤って母親だと思い込んだ後、おたまじゃくしたちはついに本当の母親——カエルを見つける。この物語は「志ある者は事ついに成る」という道理を伝えるとともに、子どもたちに物事を多角的に見ることの大切さを教え、科学的知識を啓蒙する意味も持った作品となっている。
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