関東大砂漠は恐ろしい死の地であり、数百年前に繁栄した文明は跡形もなく崩壊し、砂海に黙々とそびえる高層ビルの廃墟だけが、墓碑のように重い死の気配を漂わせている。ここでは昼間の気温が50度を超え、夜になると急激に氷点下まで下がる、極めて過酷な環境だ。そんな地獄のような世界でも、しぶとく生きる人々が活動している。
関東砂漠で通用する法則は金と力であり、誰もが己の生存をかけて戦い、あらゆる醜悪な現象が当たり前のように横行している。その中に「砂ぼうず」と呼ばれる少年がいた。本名は水野灌太。砂漠に精通する彼はここで代理人の仕事をしており、生き残るため、任務を遂行するためには手段を選ばず、ゆえに「砂漠の妖怪」と称されている。彼と行動を共にする助手は「小砂」と呼ばれる少女、小泉太湖。危険に満ちた大砂漠で、残酷な生存物語が今、始まろうとしている……
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