毛爺と毛婆は、周囲数百里で有名な外科と内科の医者であり、人柄が善良で親しみやすく、医徳と医術は多くの人々から称賛されていた。ある朝、老夫婦はそれぞれ診療に出かけた。毛婆は出産の手伝いをした後、その家で祝い酒を少し飲み、酔っぱらって帰路についた。山道で酔って寝込んでしまった彼女は、なんと一匹の美しい毛並みの猛虎に出会う。虎は危害を加える様子もなく、むしろ非常に従順で、実は家にいる雌虎の出産を手伝ってほしいと願っていたのだ。子虎が無事に生まれたのを見て、毛婆は帰ろうとしたが、出発前に雌虎が怪我をしていることに気づき、外科を得意とする夫を翌日山に連れてきて治療すると約束した。その間、山で商人が賊に惨殺され、この事件が毛家老夫婦の裁判沙汰の伏線となる……
本作は『聊斎志異』の物語を原作としている。
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