ある日、少女アリス(クリスティーナ・コホウトヴァー)が自分の部屋で遊んでいると、一匹のウサギが彼女のガラス戸棚に乱入してきた。慌てた様子で服を着替え、急ぎ足で去っていくウサギを追いかけ、アリスは奇妙なウサギの後を追って引き出しの中へと入り込む。やがて大きな水桶から別の世界へと落ちてしまう。しかし、これは私たちが童話で知っているあのアリスの不思議の国ではなかった。ウサギの腹には木くずが詰まっており、エネルギーを補給するために木くずを食べなければならず、さらに首を切り落とすための大きなハサミを持っていた。金魚鉢の中の魚の骨は人を噛み、靴下虫は入れ歯をはめてうごめいている……。ここにあるものは、幻想的というよりは奇怪で、残酷でさえあり、汚らわしいものばかりだ。予想外の脅威に直面しながら、アリスは「不思議の国」を探検して進んでいく。彼女は最終的にどこへたどり着き、何に出会うのだろうか?同時に彼女は、この世界と自分の部屋、果たしてどちらが現実で、どちらが「不思議の国」なのかと疑問を抱き始める……。
本作は1989年アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門賞を受賞した。
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