リリアン女学園には「スール制度」という伝統がある(スールはフランス語で「姉妹」の意)。これは、2年生または3年生の生徒が下級生にロザリオを贈り、下級生がその「妹」となるもので、姉となる上級生は妹の世話をし、導くことを約束する。
物語の始まり、福沢祐巳は他の生徒たちと同じように、校門近くの聖母マリア像に祈りを捧げた後、2年生の小笠原祥子と出会う。祥子はそっと近づき、祐巳のリボンを整えてくれた。この何気ない行為を、祐巳の友人・蔦子が写真に収め、学園祭でその写真を展示するため、放課後祐巳を無理やり薔薇の館へ連れて行く。しかし、祐巳が薔薇の館の会議室のドアの前で、急いで出てきた祥子とぶつかってしまう。祥子は祐巳を見ると、彼女を自分の妹にしてほしいと頼む。実は祥子は学園祭の演劇で主役を務めるよう依頼されていたが、男性が大の苦手なため出演を渋っていた。祥子の姉は「妹のいない者に意見する資格はない」と言い、祥子は祐巳と偶然出会い、理想的な妹候補を見つけたのだった。祐巳は最初、自分が祥子の妹になる資格がないと思っていたが、いくつかの出来事を経て、二人はついに障壁を乗り越え、姉妹となる。
その後、祐巳は山百合会で手伝いをし、薔薇さま方の生徒会業務をサポートしながら、島津由乃や藤堂志摩子と親友になる。バレンタインデーや卒業式などの行事を通じて、聖母マリアの見守る中、皆は親しい仲間となっていく。『マリア様がみてる』の物語は、山百合会の少女たちをめぐる小さな物語なのである。
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